羽生善治のプロ入り感覚(プロとは…⑫)

「気がついたらプロ棋士になっていた感じです」

―――羽生善治

羽生善治 & 白石康次郎『勝負師と冒険家』(東洋経済新報社、2010年)より
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 海洋冒険家の白石康次郎が、「子どものときの夢って、素直にまっすぐ伸ばせば大成するね」と発言したのを受けて羽生善治は、「そうですね」と頷く。

 「特別に仕事を選んだという感覚はないんですね。小学校六年生なんて、たとえばそれがどういう職業とか、仕事とか、どういう程度とか、そんなの何もわからないで入っちゃったんで。とくに将棋を選んだという感じもなくて、気がついたらプロ棋士になっていた感じです」

 素直に、まっすぐ、ただひたすら将棋を指していて、気付いたらプロ棋士になっていたというのである。

 しかし長くプロ生活を続けていけば、否応なく自らの中に、「プロ棋士とは何か?」「プロの役目とは?」という問いが芽生えてくる。

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