ミサイル防衛:イージスBMD(SM-3)の迎撃試験成績まとめ

きりしま14

2016年1月31日現在のイージスBMD(弾道ミサイル防衛)の迎撃試験の成績をまとめておきたいと思います。実弾標的が発射され、イージス艦がSM-3迎撃ミサイルを発射した試験を取り上げました。SM-2のみの試験や迎撃を含まない飛行試験は省いてあります。

イージスBMDのテストレコードはミサイル防衛局(MDA)のFact sheetなどでいくらでもまとまったものがあるので、詳細を知りたい方はそちらをお勧めいたします。検索したり英語読むのはちょっと…という方は本稿をご利用ください(笑)。

SM-3を用いたイージスBMDの迎撃試験はこれまで32回実施され、そのうち26回の迎撃に成功しています(2006年12月のFTM-11はカウントしていません。また、2008年11月のPacific Blitzは1発成功・1発失敗でMDAは失敗扱いとしています。)。

迎撃率は81%です。

20020125
20020613
20021121
20030618
20031211
20050224
20051117
20060622
20070426
20070622
20070831
20071106
20071217
20081101
20081119
20090730
20091030
20101028
20110414
20110901
20120509
20120626
20121025
20130212
20130515
20130910
20130918
20131003
20141106
20151020
20151101
20151209

  • TTV:Target Test Vehicle。
  • ARAV: Aegis Readiness Assessment Vehicle。
  • 一体化型目標:弾頭とブースターが一体化した標的。スカッドを想定。
  • 分離型目標:弾頭がブースターから分離する標的。ノドンを想定。弾頭と切り離された部分とを識別する能力が要求される。

◇ ◇ ◇

迎撃率81%は高い数字だと言い切ってよいでしょう。試験の成功率はあくまでも試験だけのもの、という見方も否定はしませんが、上記の通り、イージスBMD試験の多くは発射時刻などを伏せた実戦に近い条件で行われています。それに、コンバット・プルーフ(実戦での能力証明)がない点は北朝鮮のノドン、ムスダン、テポドン、そしてKN-08なども同じです。

ちなみに、PAC-3とTHAADについてはさらに成績は優秀です。PAC-3は2009年以降、失敗がありません。現行のPAC-3MSEも同時多目標迎撃試験などを何度も成功させています。THAADは2006年に現在のコンフィギュレーションになって以降、13回すべての迎撃試験を成功させています。

⇒ イージスBMD試験に関する詳細記事はこちらから。

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