強欲。

トヨタがダイハツを呑み込む。

まあ、もともとグループ企業だから大した影響は感じられないが、ニュースとしてのインパクトは結構ある。

事情はいろいろあるのだろうが、もうこうなると単に「デカくなりたい」がためのようにしか見えないものだ。

「軽もあなどれなくなった。その他、ウチの基幹車種を作ってもらっていることもあるからくっつけちまえ」

的な。

ダイハツブランド自体は残すようだが、ここ最近トヨタの覇権欲が顕著になったように感じる。

デカい図体だと、細かい動きがさらにできなくなるのにな。

これと同時にスズキへ触手を伸ばしていることも報じられた。まあこれはインドのシェアを手っ取り早くかっさらいたいだけだろうが。

もうすでに、

「トヨタは心も製品も堅実。良い会社です」

なんて誰も思っていない(笑)

強欲なガリバー企業だ。

もちろん、「良い人」だけで世界では戦えない。すぐに足元をすくわれることだろう。

ただ私としては「もうちょっと上手くごまかしてくれよ・・・」といったところ。

その点、トヨタはバカ正直と言えるのかもしれないな。

コストカットをすぐにユーザーに悟られるような作り。

力が入っているモデルとそうではないモデルの落差。

毎度毎度、挑戦的なデザイン。それが基幹車種でも恐れずに送り出す。コケても「ま、いっかぁ。ハズしてもそれなりに売れるしぃ」みたいな。

経営や品質、性能面ではじわりじわりと歩むのだけど、どうにも腰が据わらず右往左往しているように見えてしまう。

世界で一番になって、その後、どうするのだろう?

昭和末期から平成初期の頃のトヨタが一番輝いていたような気がするのだ。

国内で支持され、それが海外でも認められる。

あの頃、「送り出すモノを世間に判断してもらう」という挑戦的な姿勢と、根拠ある自信、そして世に問う余裕や遊び心が感じられたものだ。

でもある程度世界的地位を確立すると、そこからの「先」が見えないのだろうな。

環境、CSR、なんたらかんたら。

すでにゴールしたもんだからその先を見失ってうろうろしている感じ。

目標を見失うと、人は不安や得体のしれない恐怖に苛まれるようになるという。

そこにハマると、当然防御本能が働く。

企業活動においてのそれは、せっせとカネを貯め、具体策もなくがむしゃらに売り上げ拡大と低コスト体質の両方を突き詰めるようになる。

そして、ゴール後のゴールなき戦いの勝利欲は次第に覇権へと色を変える。これがシェアの部分だろう。

売上の拡大自体は底辺を広げれば望める。新興国やなど、新たなマーケットを開拓すればいい。

一家に一台から、一人に一台を提案して社会環境を変えるのもいい。

でも、シェア拡大ってのは手法問わずライバルを蹴散らすことだ。

技術や商品力での闘いは大いに結構だ。それで自動車社会は発展してきたんだから。

しかしこれまで経営テクニックで図体をデカくしてきた会社がその後どうなっていったか。

GMをはじめとするビッグ3、今回のVW。ルノー/日産も雲行きが怪しい。

これらの例はどれも、「会社はデカいけど、大したクルマ出してないよな?」なんて感じたものだ。するとほどなくほころびが顕在化する。

トヨタは大丈夫だろうか?

今は内部、グループの人々も「勝ち組に所属している」という優越感に浸っているから静かかもしれない。

でもパターンとしてはそのうち反乱分子が出てくる。

あれだけの会社、大なり小なりキズは持っているだろう。無傷の会社なんてないんじゃないか?

そこに端を発し、ひっくり返ることだってないとは言えないんだ。

「大丈夫です。対策は打っています」

なんて言うのならそれこそ慢心だ。

いやいや、これでね、「おー、さすがトヨタだ。これだけデカくなっても憎らしいくらい完璧な車を作りやがるぜ!」なんて思わせてくれるのならいいのだが。

そうは思えない車ばかりになってきた気がして。

コストカッターでならしたゴーンさん。

数字では合格点でも、世に出すクルマは「?」だった。私見ね。

そして下請けいじめとも取れる手法が非難もされた。

GMは訳の分からないコンェルンを形成し、部品やモデルの共通化でそれなりに結果を残した。

でも、出すモデルが・・・。

VWだって同じ。パッと見て「あ、これ、アレがベースだ」とすぐにわかるようになり。

「で、この価格差は何?エンブレム代?」

なんて。

数字はくっつければデカくなるのだから「すごい」となる。でもそれは単なるメッキだ。前例が示してきた。

トヨタはこの道を歩むのだろうか。

思い起こしてほしい。

日本車は海外で「モノがいい」としてバカ売れした。

これは、日本市場で受け入れられ、日本人の厳しい目で選ばれた商品だから海外で受け入れられたともいえる。

トヨタはその中でも日本人に最も選ばれた会社だから今がある。

今でも「良いものを作る」とは日本で認知されているだろう。でも私の感覚では「前ほどじゃない」。

モデルに惚れることができない。ゾクゾクしない。「はあ?」と思うものすらある。

これだけの会社となると「まあ、日本よりもアメリカだ」とか「どうせ日本はこれから市場が収縮するから」なんて罰当たりな考えをしている人も内部に少なからずいることだろう。

しかしこれまでに、拡大し、その後凋落したメーカーは総じて「テクニカルな拡大戦略」に走っていたことは忘れてはいけない。

数や資金力で世を動かそうとすることほどリスキーなことはない。それだけ反発する人も増えるのだから。

謙虚に、地道にやっても結果はついてくるはず。トヨタはそんな会社じゃなかったっけ?

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