CPIに金利上昇もドルは全面安で商品高を支援

おはようございます

【金融・為替】
今週もっとも注目された指標となる1月の米CPI(消費者物価指数)が発表され前年同月比でプラス2.1%となり、エネルギーと食品を除いたコア指数もプラス1.8%となり事前予想を上回るものとなりました。今月2日の雇用統計で賃金の上昇が確認され、インフレを意識させたことから利上げ観測加速が意識されて金利上昇をもたらせたことから、今回の数値の注目度が上がっていました。一方で同時に発表された1月の小売売上高は前月でプラス0.2%を見込んでしましたが結果はマイナス0.3%に沈み、12月分もプラス0.4%が横ばいに下方修正されて堅調な消費期待がやや後退するものとなりました。

CPIを受けて10年債利回りは2.913%に更に上昇し、3月利上げの確率も80%に回復しました。金利高により発表直後にドルは急伸しましたが、小売売上高の不調も手伝いドルを売る動きが強まりました。ドル円は一時106円70銭近辺と1年3か月ぶりの安値(円は高値)をつけ、現在は107円丁度を挟む展開で一段の円高局面となっています。対ユーロでもドルは軟調な展開で現在1.245ドル近辺まで下落し、ドル指数は88.9ポイントまで下落しています。通常は金利の高い通貨が金利の低い通貨よりも強い反応が見られますが、金利差での円売りは限定的なものとなっています。ドル売りの要因を一部には減税やインフラ投資による米財政赤字の拡大から、国債発行を増額させて金利上昇を伴う動きは「悪いドル高」と呼びドル買い方針にはなれないとの指摘もあり、為替相場の難しさを改めて認識させられる次第です。ダウ平均は2万4893ドル(+253)に大幅続伸し、このところの乱高下からの市場の動揺を鎮める動きとなりました。

【石油市況】
原油市況は久しぶりの急反発に転じ60.60ドル(+1.41)と60ドルの大台を回復し、ブレント相場も64.36ドル(+1.89)に急反発しました。EIAの増加増が事前予想ほどではないこと、受け渡し場所の在庫が8週連続で減少したことからの反発となりましたが、今月5日の株価の急落とともに買い過剰の投機筋の手仕舞い売りがぼちぼち一巡しつつあることや、株式市場が徐々に落ち着きを取り戻しつつあることも反発を招いている要因と思われます。

【貴金属市況】
さて、最もこの日ダイナミックな動きをみせたのが金で、CPI発表直後に1319.1ドルまで急落したものの、売り物が一巡すると今度はドル安の動きが下値修正をもたらし急反発に転じて1358.0ドル(+27.8)と下値から40ドル近く戻す劇的な値動きとなりました。CPIが事前予想を上回るもので金利上昇に拍車がかかる動きは、これまでの金には嫌気材料となっていましたが現在のテーマは「ドル安」一本に絞られたような反応を示しています。TOCOMの夜間取引も上下に100円ぶれる展開で、本日の円換算は4630円前後になります。

【穀物市況】
穀物市場は南米の乾燥気候を意識した買い物が大豆を続伸させ、コーンも堅調な値動きでした。小麦は前日までの上昇から益出しの売りものに押されて反落も、大豆・コーンは商品全面高の支援もあるようです。

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